触れ方の基本

前回のメルマガでも取り上げましたが、ブログの方でも紹介します。
内容は重複していますが、セルフでの練習方法も紹介しています。

マッサージなど押圧の手技を最初に学ぶ方が多いのですが、効果を出せている人は少ないです。
触れて緩められないと押圧や身体操作でも緩められません。
緩む原理に従っているかどうかが重要なのですが、ほとんど知られていないのです。
なぜか「痛気持ちよくないと効かない」と術者も患者さんも思っていることが多いのですが、たいてい刺激が強すぎて緊張させてしまっています。

今回は3つのポイントを取り上げます。

1.圧は弱いほうが緩む
マッサージ等の押圧の手技では痛気持ちいところまで押すように指導することがあります。
以前の「かんたんリリース」の回でも述べましたが、硬い層にあたった感じがしたら受け手は緊張します。
触れているか触れていないか、というくらいの方が緩みやすいのです。

2.圧反応を感じる
圧反応とは言い換えると「触れられている感覚」です。
受け手に触れるときには受け手に触れられているという感覚も生じていますが、通常はこの感覚を無視しています。

軽く押してから少し戻すと圧反応を感じている状態になります。
この状態のままで押すと受け手は緩むため、動かせるはずです。
腕に力を入れると圧反応を感じない状態に戻ってしまうので、体全体で押すようにします。
相手を押したときに動かせると緩んだ目安になります。
自分の腕で練習することもできます。
緩んだときは可動域などが改善しているはずです。

3.接触面の圧のバランスを取る

受け手に触れている部分の圧を均等にすると力みが抜けます。
これも押すと相手を動かせるのが目安です。
バランスを取るときのコツは二箇所を意識したまま圧の比率を変えていくことです。
圧の一番かかっている一点を移動させるのではありません。
正確には圧している感覚ではなく、圧して返ってきた感覚(圧反応)を均等にします。

受け手が「水の入った袋があたっている」と思うくらい力みが抜けるのが理想です。
お風呂に入るとリラックスするように、水圧が皮膚に均等にかかるとリラックス反応が起きます。

メルマガ第68回 触れ方の基本

メルマガ第68回が配信されました。
触れ方について簡単な手法を未経験の方にやってもらったところ、触れるだけで緩めることができました。

施術効果を上げるために技術や知識の勉強をする方が多いですが、触れ方などの緩む原理が体得できていないと効果を出すことはできません。

メルマガ第67回 気が出る画像

今回のメルマガはお正月企画で気が出る画像を添付しました。
昨年のものより3倍ほどパワーアップしています。
検証ではベッドの下に貼っても効果が出ていました。

Youtubeで気を出していると称している動画がいくつかありますが、本当に出ている動画は見たことがありません。
普通の気功教室でやっている功法をやってもなかなか気が出るようにはなりません。
心身楽道ではどうすれば気が通るかを具体的にお伝えしています。

肩甲骨の本来の動き

以前の記事「らせんストレッチ 肩編」で肩甲骨本来の動きは回りながら上がったり下がったりする上方回旋・下方回旋と呼ばれる動きであると書きました。
この動きを繰り返すだけで肩が楽になって可動域が改善します。
今回はこの本来の動きをインプットする方法をご紹介します。

1.本来の動きをインプットする。
動画のように肩を押さえた状態で上げようとすると普通は力がぶつかって上がりません。
力を抜いて下ろすときは回りながら下がっていきます(下方回旋)。
この動きを反転して回しながら上げると上がりやすくなります(上方回旋)。
横から見ると肋骨に沿って滑り上がっていくように見えます。
要は腕を耳のやや前に上げたときの動きと同じです。
可動域を調べるときは耳に当たるようにまっすぐ横に上げますが、肩に負担のかかる動きになっています

2.肩甲骨と腕の動きを連動させる
肩甲骨の外側を下向きに押さえながら腕を上下させます。
これも腕を下ろすときは肩甲骨と腕の動きが連動するようになっているので上げ下げしていると自然に肩甲骨と腕の動きの連動性がよくなってきます。
可動域や力の出方が改善します。

力を抜いたときに関節本来の動きになったり、動きの連動性が高まることはあまり知られていないようです。
「正しい歩き方」とか「正しいストレッチ」という記事を見ても本来の動きからずれていて正しいと言えないものがほとんどです。

3.本来の動きがインプットできたらそれを繰り返すだけでインプットを強化することができます。


本来の楽な動きに慣れてくると、そこからずれたときに違和感を感じるようになってきます。
ほとんどの人が本来の動きからずれた動きに慣れているため、本来の動きに修正するまでにはかなり時間を要します。
そのくらいまで練習すれば痛みなどの症状は自然に軽減することが多いです。
歪みを戻したり、筋肉を緩めたりするのではなく、自分の体の声が聴ける(動きや姿勢の快・不快を感じられる)ことが健康法の極意ということです。
施術家の場合は受け手の体の声が聴ける必要がありますが、できる人は極少ないです。

メルマガ第66回 蹴る力をサポートするテーピング

メルマガ第66回が配信されました。
ほとんどの人は足首の使い方に無理が生じています。
足首本来の螺旋の動きをサポートするようにテーピングすると地面を蹴る力が出やすくなります。
歩くのが楽になったり、走ったり跳んだりというスポーツのパフォーマンスが向上します。

受講のご感想:施術効果を上げる秘訣が分かりました

均整法(日本生まれの整体の一種)やタイマッサージの施術をされている鈴木先生が受講しに来てくださいました。勉強会で上手い人がいたので秘訣を聞いたら気功を使っている、と言われて興味を持たれたそうです。

気功というと修行が必要だというイメージを持たれていたようです。体の使い方や触れ方に注意するだけで気が通る状態になって施術効果が出せることができることを体感できたようです。

整体やマッサージは教科書どおりやっても効果が出ないことが多いです。逆に体の使い方や触れ方ができていれば触れるだけでも効果が出ます。まさに気が施術効果を上げる秘訣というわけですが、普通の気功教室でやっている功法をやっても施術効果はなかなか上がりません。

メルマガ第65回 力が出やすくなるテーピング

メルマガ第65回が配信されました。
テーピングで螺旋の動きを誘導すると力が出やすくなったり可動域が改善したりします。
また、気が通りやすくなります。
(螺旋の動きができていないと、歯車が噛み合っていないようなもので力のロスが生じます)。

今回は腕を曲げる動きをサポートするテーピングを紹介しています。
物を持ち上げる動作が行いやすくなります。

メルマガ第64回 螺旋の動きで功法を見直す

メルマガ第64回が配信されました。
スワイショウという気功の代表的な功法がありますが、効果がよくわからないという方もいらっしゃいます。
螺旋の動きを取り入れると効果が出やすくなります(もはやスワイショウではないと言われるかもしれませんが)。
体の動きの原理が分かっていれば功法を効果が出るように行うことができます。
原理と言っても自分の体が楽と感じるように動けばいいのですが、鈍くなってくると楽なのかどうか分からなくなります。
トレーニングや健康法でも体の動きの原理に従っているものは驚くほど少ないです。

かんたんリリース 胸・首を緩める

前回ご紹介した肩甲骨のらせんストレッチで使ったリリース技法を胸や首に応用してみます。
肩甲骨の場合は上下の動きに回転する動きが加わりますが、正中線上の部位については直線的に皮膚をずらすだけなので簡単です。
リリース技法といっても皮膚をずらすだけなので「かんたんリリース」と名付けました。

簡単ですが、少し注意点があります。
1.皮膚をずらし続ける
外見上は手は動かさないのですが、ずっと動かそうとし続けています。
一度ずらして止めてしまうと効果は出ません。

2.強くしすぎない
前回述べたように硬いところに当たるまで押したり、皮膚の遊びを取り切ると効果が出ないので注意してください。
力が入りやすい場合は一度逆にずらして、その反動でずらすと力みが抜けて効果が出やすくなります。
人によっては逆に難しく感じるかもしれません。

3.上にずらす
気の流れについて知識がある方は「ずらす方向は体の前側と背中側で逆ではないか?」と思われたかもしれません。
小周天という技法では背中から氣を上げて体の前側に降ろしてきます(女性は逆になると教えられることがあります)。
本技法では、男女問わず前後ともに上にずらしたほうが効果が出やすいです。

リリースと一口に言ってもいろいろな技法がありますが、ボールの上に体を乗せて転がしたり、ストレッチのように伸ばしたりするのは緩む効果は期待できません。

書籍のご感想をいただきました

はり灸マッサージ院 牡丹 の角谷先生がTwitterで拙著のご感想を投稿してくださいました。
ありがとうございます。
身体感覚を元に姿勢や動作を見直すと常識がひっくり返ります。
文章は平易なのですが、現代人は身体感覚が鈍くなっているので難しく感じる方が多いようです。