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合気の目 視線で相手に氣を通し、力を抜く

以前の記事で、手から相手に氣を通して力を抜く技法について紹介しました。

視線を使って相手に氣を通して力を抜くこともできます。
視覚は触覚と似ているところがあり、じっと見られていると何かに触られたような感じがしたりします。

氣を通す技法を使うと、受け手の力が一時的に抜けます。
受け手が氣に敏感なら身体に何かを通された感覚が分かります。
氣を通す側にも氣が相手に通ると同時に自分の目に逆流してくるようなちょっと不思議な感覚が生じます。
このとき、軽い瞑想状態(ゾーン)に入るので、相手の動きが見えやすくなるという効果もあります。

この視線を使った技法については拙著「健康法の極意4」で施術に使える技法として公開しています。
武道に使う場合も原理は同じです。
心身楽道の癒やしの武道は暴力反対のため実戦には興味がありませんが、格闘技などの試合でうまく使えれば有利になります。

なお、心身楽堂では「合気」という言葉は氣を通すことによって相手の力を抜くことを指しています。
これは施術にも武道にも使うことができます。

合気を物理的な技として研究している方もいるようですが、ある程度は技が再現できても限界があると思われます。
また、施術には応用しにくいです。

気のヒーリング効果で相手の力を抜く

心身楽道では「癒やしの武道」を研究しています。
武道で相手を動かそうとする時、まずは身体の使い方を工夫します。
身体操法については「健康法の極意2」で基礎的なことから解説しています。

それに加えて、気でヒーリング作用を起こすことで自分と相手との融合感がある状態になると、相手は力が抜けた感覚になり比較的容易に相手の身体を動かすことができます。

自分が戦意が無い状態、さらには相手に対して優しい気持ちを持つほど融合感が出やすくなります。

動画ではまず小指一本で腕相撲に挑戦しています。
次に親指で相手の掌を押すのに挑戦しています。

あえて身体操作は封印して気を通した効果だけ見ています。

気を通すにはイメージを使う方法や、合気と同じ原理を使う方法があります。後者を心身楽道では「力を抜いて気を通す技法」と呼んでいます。

気を通されてもそれを感じられれば返すことができます(少年マンガみたいですね)。

透明感のある気が通せれば、返そうとしてもできません。
透明感のある気を通すには、相手への思いやりと意識のコントロールが必要になります。
この進化した「透明な気を通す」技法は健康気功講座を一通り学ばれた方に、上級コースでお伝えしようと考えています。

コミュニケーションでいうと、何かを命令されると反発したくなりますが、こちらのことまで考えてもらったうえで頼まれると引き受けたくなるのに似ています。
武道も殴ったり蹴ったりではなく非言語コミュニケーションと捉えると、痛いのが苦手な人でも楽しめます。
心身楽道の癒やしの武道は暴力反対です(笑)。

親指で掌を押すのは意味が分かりにくいかもしれません。
押せないということは相手に防御反応を起こさせてしまっているということです。
防御反応が起きると心身が緊張して筋肉は固くなります。
つまり、押せない人にマッサージされると身体が固くなります。
施術家の実力チェックにも使えます。

押せるということは逆に緊張を抜くことができ、筋肉も緩めることができます。

施術も単なる身体操作ではなく、非言語コミュニケーションなんです。
最近、受講生さんがこれを意識したら施術効果がすごく上がったと報告してくださいました。

精神的な要素を重視する武道には遠藤喨及氏の創始した気心道、真仙明氏の創始した転神流などがあります。

転神流でも技法を行うことで「合気道の達人のような無効化する力がでてきます」(転神白書)と述べています。