カテゴリー別アーカイブ: 健康

筋トレせずにパワーアップ(腰の回旋)

以前、背骨を中心に回旋することを意識することで可動域が向上するというワークをご紹介しました。
(参考記事:「ストレッチより身体を柔らかくする(腰の回旋)」)

このワークを行うと力も出やすくなります。
正確には普段は本来の動きをしていないために力を大幅にロスしていたのが、本来の動きをすることでロスが無くなります。

やり方は上述の記事と同じで、背中とお腹を手で挟んで背骨を中心に回すだけです。
つまり、これだけで可動域が向上してパフォーマンスが上がることになります。
特に身体の回旋を多用する野球やゴルフのようなスポーツや武道に効果があります。

このように可動域とパフォーマンスが両方上がるのが本来ですが、スポーツの世界では「試合の前にストレッチするとパフォーマンスが落ちる」という説が最近広まっているようです。
クロアチアのザグレプ大学の「45秒以上同じ筋肉をストレッチすると筋力、瞬発力が低下した」という研究結果が元になっています(参考記事:エキサイトニュース)。

実はこれはストレッチのやり方次第で、ほとんどの人はパフォーマンスが落ちるようなストレッチをしていますが、パフォーマンスが上がるストレッチのやり方もあります。
なお、「ラジオ体操のような動的ストレッチならいい」という説もありますが、それとは別の話です。

気功健康法教室 心身楽道では本来の動きをインプットするワークやパフォーマンスを上げるストレッチのやり方をお伝えしています。

30秒で肩こり改善

頚椎や腰椎について本来の動きをインプットすることで可動域が改善したり、力が出やすくなるというワークをご紹介してきました。
同様の原理で肩甲骨も本来の動きをインプットすると可動域が改善し、力が出やすくなります。

肩甲骨の動き
1.腕を挙げて可動域をチェックします。
本来の動きはやや斜め前に挙げる動きになります。
これで顔につく人は真横に挙げてみてください。

2.肩を挙げる動きをします。このとき反対の手で肩を押さえて邪魔をします。
戻す時は本来の動きが現れますのでよく動きを観察してください。

3.2を数回繰り返します。
体幹を中心に回すような動きになると動かしやすいのがわかると思います(図)。
また、肋骨の形にそってやや前側に挙げたほうが動かしやすいです。

4.再度腕を挙げて可動域をチェックします。
最初より挙げやすくなっているはずです。

動画では力を入れてパッと抜く、よくあるワークも比較で行っていますが、逆に硬くなってしまっています。
真上に挙げるというのは本来の動きから外れているので、マイナスの効果になってしまっているのです。

全身の関節に本来の動きをインプットするとそれだけで身体の動きが非常に良くなることが想像できると思います。
詳しくは心身楽道の講習でお伝えしています。

(画像はFreeDigitalPhotos.netのyodiyim のご厚意で使用しています。)

ストレッチより身体を柔らかくする(腰の回旋) 

前回体軸について書きましたが、背骨を意識して回旋することで可動域が向上します。

動画の前半は首の可動域を改善したのと同じやり方です。
回すときに少し側屈の動きが入る本来の動きがインプットされます。
だんだん手が押される力が強くなることがわかると思います。
数回行うと可動域が向上しています。

後半は背骨を中心に回旋することを意識することで可動域が向上しています。
腰椎は体の中心より少し後ろにあります(だいたいお腹側2:背中側1の位置)。
手で身体を挟んでいるのはそのほうがどこを中心に回しているか意識しやすくするためです。
内側をより感じるようになるトレーニングも治療家向けの講座ではお伝えしています。
本来の動きをインプットすることで可動域が向上し、力も出やすくなります。

もちろん両方行ってもよいし、そのほうが効果がでます。

ストレッチせずに上を向きやすくする(首の後屈)

スマホの普及の影響でしょうか、上を向きにくいという方がかなり多くなっています。
重症になると、うがいをするのも難しくなる方がいらっしゃいます。
正しい動きをインプットすることで、ストレッチをせずに上を向きやすくなります。
その方法をご紹介します。

上を見る時に頭だけを動かそうとする人がほとんどですが、「首の骨が動いた結果として頭が動く」のが本来の動きです。

1)上を見て、可動域を確認しておきます。
2)頭の後ろで手を組みます。
3)上を向こうとするのを自分の手で邪魔します。
4)戻る時に、よく首の骨の動きを観察します。
5)首の骨を意識してまた上を見ます。手を押す力が強くなっているはずです。
6)3~5を数回繰り返します
7)再度上を見て可動域を調べます。

最初に比べるとより上のほうが見えるようになったと思います。

ストレッチがちょっとしたブームでテレビや本でよく紹介されますが、身体に負担だけかけている人がほとんどです。

本来の動きや身体に負担をかけないストレッチにご興味のある方は心身楽道の健康気功講座をお勧めします。サイトからお問い合わせ下さい。

ストレッチせずに首を回しやすくする

久しぶりに動画をアップしました。

可動域を広げる=ストレッチと思っていらっしゃる方が多いですが、ストレッチをしないで可動域を改善する方法です。
螺旋の動きについて当ブログで何度か書きましたが、背骨も螺旋の動きをします。
頚椎(首の骨)の場合、横に向く時は少し上に曲がる(逆側に傾く)ような螺旋の動きをします。

動画のように手で横を向くのを邪魔して、戻す時にゆっくり戻すと本来の動きがインプットされます。
自分で戻すというよりも自然に戻るのを待つという感じです。

回すときは戻ってきたときの経路を通るように少し上を向きながら回します。
その方が手に伝わる力が強くなることがわかると思います。

3回行った後に回旋してみると可動域が明らかに広がっていることが分かります。
この前にストレッチをしていますが、可動域はほとんど変わっていません。
首を真横に向ける動きは本来の動きではないため、真横に向けるストレッチはしない方が良いです。

脚の螺旋をうまく使うとあまり筋力を使わず楽に歩けるようになります(ヒーリング・ウォーキング)。
全身の螺旋の動きをインプットするとやはり筋力をあまり使わず楽に動けるようになります。
ご興味のある方は心身楽道の健康気功講座をお勧めします。サイトからお問い合わせ下さい。

「発達障害」は障害なのか?

先日、NHKスペシャルで発達障害の特集がありました。
なんでも小中学生の15人に1人は発達障害と言われているそうです。

私も授業参観のときですら授業を全く聞いていなかったり(未だに親に言われます)、極端に人見知りだったりしたので、今だったら発達障害という診断を受けていたかもしれません。

私の学生時代はまだ発達障害という言葉がほとんど使われていなかったこともあり、違和感を感じながら見ていました。

発達障害という明確な障害を持つ人が数%いるということではなく、我々の社会が数%の人々を障害者として排除しているのではないのでしょうか?

一つ喩えをだすと、かつてのスパルタでは子供が生まれた時に健康と認めなければ殺し、残った子には厳しい軍事教育を施したそうです。

現代の感覚だと「身体の丈夫さだけで人を判断して殺してしまうなんてとんでもない」と思いますが、作業能力という基準だけで人を選別して障害者扱いし、薬漬けにしてしまうのであれば大して変わらないということになります。

仮に50m走で◯秒以上かかるのは「障害」だから筋力増強剤を投与したりしたら非人道的と思われるでしょう。
注意力などが誰かが決めた基準から外れているから投薬するというのも同じように非人道的だと思うのです。

番組の話に戻すと、いわゆる発達障害の方はものの見え方、聞こえ方が「健常者」とは異なると説明されていました。

ざわざわした環境で会話する場合、「健常者」は無意識に相手の声以外にフィルターをかけることができますが、「発達障害」の方はフィルターをかけるのが苦手でうまく声を認識できない、という感覚を映像で再現していました。

これは人工的な環境には適応しにくい特性ですが、自然環境においては危険を察知するのにむしろ有利な特性であると考えられます。

「自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 実は障害ではない!」という記事には「遺伝的に異なる多様な存在がそれぞれ微妙に異なる脳神経システムを発達させることを介して、多様性を構成している」とあります。
これをニューロダイバーシティというそうです。
障害ではなく、必要があって生まれた多様性という考えです。

障害とみてしまうと、立場が変われば感覚が鋭い自閉症者が正常で、「健常者」は鈍くて環境に変化があっても気づきにくいという障害を持っているということになります。

アメリカの自閉症協会のニューロティピカル(定型発達)の説明では自閉症から見た「健常者」の異常性について書かれていて面白いです。
2つだけ引用します。

・社会的地位と認知のために生涯争ったり、自分の欲のために他者を罠にかけたりします。

・特徴的なコミュニケーションスタイルを持ち、はっきり伝え合うより暗黙の了解でモノを言う傾向がある。しかし、それはしばしば伝達不良に終わります。

「自分は健常者だと思っている私たち全員が抱える『ある重い障害』」より抜粋)

さて、スパルタでは軍人として「使える」人以外は切り捨てられていましたが、現代ではどのような基準で人を「使える」「使えない」と見ているのでしょうか。

その基準というのは「企業や役所で使える(仕事ができる)人間」ということでしょう。
つまらない仕事であってもそれなりに集中できることや、あまり細々と指示しなくても察する能力が重要視されているのです。

当然ながら、この基準は起業家や芸術家としての特性とは全く相容れません。
「そんなもののために生まれてきたわけじゃない」って話です。
また、人工知能が普及したらあまり重要でない特性とみなされるようになるかもしれません。

いわゆるアスペルガー症候群という人の話を聞くと、知的能力は「健常者」より優れていたりするのですが、合理的思考を優先させるために人づき合いがうまくいかないと悩まれているようです。

「健常者」も常に相手に気を遣っているわけではなく、なんとなくマナーなどを守っているだけだったりしますが、そのマナーなるものがよく分からないようです。
私もよく分からなかったり、あえて従わなかったりします。

アスペルガー症候群の「症状」の一つに「興味のあることに関しては記憶力、集中力が高い」というのがありますが、これは果たして「症状」なのでしょうか。
科学者としては曖昧さを許さないとか、一つのことに集中できるというのは優れた特性です。

発達障害なんて定義や基準すら曖昧という以前に障害ですらないのですから、みんなが診断や薬を拒否すれば無くなるし、そうなっても全然困らないのではないでしょうか。

それじゃ何も解決にならん、と思われるかもしれませんが、社会が過度に効率を追求するのを止めて多様性を受け入れるようになればよいのです。
責任は「健常者」側にもあるので、作業が遅いなどの人に対してダメ出しせずに受け入れる器の大きさが必要になります。

極論に聞こえたかもしれませんが、小倉謙さんのように発達障害なんて無い、という立場で精力的に活動されている方もいらっしゃいます。

らせん体操(下半身と上半身の連動)

足の裏に均一に体重を載せる「浮き身」ができると、螺旋の力が働き地面反力を効率的に使うことができます。
(詳しくは心身楽道のサイト、より詳しくは拙著「ヒーリング・ウォーキング」をご参照ください。)

腕にも同様に螺旋の力が秘められています。
「肘を伸ばしてください」というと、直線的に伸ばす方が多いですが、楽な動きを探っていくと、ひねる動きが入るのが自然だと分かります。動画をご参照ください。

何度かひねりながら伸ばすのを繰り返してから、もとの真っ直ぐ伸ばす動きに戻そうとすると、伸ばしにくいと感じると思います。
施術家でも肘や膝の操作を行う時に直線的な動きで行っている人が多いですが、身体に余計な負担をかけているだけになってしまうことがわかると思います。

肘を曲げるときも螺旋を意識すると、たとえば物を持つのが楽になります。
動画では脚と腕の螺旋の動きを連動させることで力を効率的に伝えられることも示しています。

健康は楽に立つことから

先月作成した、癒しの氣・心身楽道のサイトで楽な立ち方をまとめてあります。

浮き身ができて楽な立ち方に慣れてきたら、そこからずれた時に違和感を感じるようになってきます。

ほんの少しでもつま先側に重心が動くと肋骨付近や髪の生え際に緊張を感じます。
分かりにくい方は大げさに重心をずらすと分かると思います。

同様に、
かかと側にずれると、坐骨付近、首の後ろ
親指側にずれると、膝の内側、股関節、額
小指側にずれると、太もも外側、側頭部
がそれぞれ緊張します。
(緊張を感じる位置については個人差があると思います)

たとえばかかと側にずれた状態での緊張が続くと、腰痛や首痛になります。
この場合の腰や首の痛みは「立ち方がおかしい」というサインであり、マッサージしても立ち方がそのままなら再び痛くなってしまいます。
骨盤調整などで楽な立ち方に近づけることはできますが、立つ時にバランスを取るのは本人にしかできません。

逆に言うと、楽な立ち方さえできていれば首痛や腰痛になりにくいと言えます。
常に浮き身のバランスの意識を持っていれば、重心がずれたときに上記の違和感を感じるようになります。

なぜこんな簡単かつ大事なことを誰も言わないかというと、治療家にも楽な立ち方をできている人がほとんどいないからです。
姿勢についても外からみた骨の位置などで語る方がほとんどです。
感覚より理論を重視する治療家が多いようですが、感覚を養うのが上達の早道です。
感覚を養う上達法にご興味のある方は施術家向けのページをご参照ください。

当院では通常の施術のほかに、「癒しの氣・パーソナルトレーニング」という立ち方から始まって楽な身体の使い方を体感しながら習得するメニューがあります。
他の治療院ではやっていない試みですが、将来的には小学校で教えられるくらい普及すれば治療院は要らなくなるかもしれません。
(立ち方については施術の終わりにご説明することもあります)。

癒しの氣・温熱療法で楽にストレッチ

癒しの氣・温熱療法をストレッチに応用すると、高い効果があります。

動画では一箇所に当てるだけでかなり後屈できるようになったことがわかります。
動画撮影のため一箇所しか当てませんでしたが、当てる箇所を増やすことでより効果を上げたり、持続させることができます。

実際に体験していただかないと信じ難いかもしれませんが、熱鍼器を当てた状態で伸ばしていくと、ほとんど痛み無く伸びていくのが感じられます。
体側部に同様に行うと腰痛も軽減します。
温熱ストレッチのコースを始めましたので、是非ご体験ください。

昨年末にストレッチで無理に押して生徒が怪我をしたというニュースがありました。
この教師は以前にも体罰で懲戒処分を受けていたようなので極端な例かもしれませんが、ストレッチを力づくでやっている人は意外にいるかもしれません。
ストレッチは全身が緩んだ状態で行うとラクに伸びるのですが、全身を緩ませる方法はほとんど知られていないのが現状です。

姿勢が良くなる椅子

バランスチェア妹が甥にバランスチェアを買ったけどあまり使わなかったそうで、捨てられそうだったので実家で引き取りました(それを捨てるなんてとんでもない)。
座ってみたら自然に背筋が伸びるようになっていてよく考えられているな、と感心しました。

写真のように、座面が少し前傾していて、クッションで膝を支えるようになっています。
ライセンスを受けているサカモトハウスによると、バランスチェアはノルウェーで1970年代に開発され、最初はBalans Nipponと名付けられていました。
このネーミングは日本の正座に近い姿勢を実現できるものだからだそうです。
当時の図面を見ると今のものより低く、座椅子みたいな感じです。

整体などのテキストに使われている「身体運動の機能解剖」という本に「椅子に座る姿勢はいろいろな不調な原因になる」というようなことが書いてあります。
普通の椅子に座る場合はバランスをとるのが難しいからだと考えられます。
バランスチェアの場合、座っただけでかなりバランスが取れるので腰痛などの予防になると考えられます。