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「発達障害」は障害なのか?

先日、NHKスペシャルで発達障害の特集がありました。
なんでも小中学生の15人に1人は発達障害と言われているそうです。

私も授業参観のときですら授業を全く聞いていなかったり(未だに親に言われます)、極端に人見知りだったりしたので、今だったら発達障害という診断を受けていたかもしれません。

私の学生時代はまだ発達障害という言葉がほとんど使われていなかったこともあり、違和感を感じながら見ていました。

発達障害という明確な障害を持つ人が数%いるということではなく、我々の社会が数%の人々を障害者として排除しているのではないのでしょうか?

一つ喩えをだすと、かつてのスパルタでは子供が生まれた時に健康と認めなければ殺し、残った子には厳しい軍事教育を施したそうです。

現代の感覚だと「身体の丈夫さだけで人を判断して殺してしまうなんてとんでもない」と思いますが、作業能力という基準だけで人を選別して障害者扱いし、薬漬けにしてしまうのであれば大して変わらないということになります。

仮に50m走で◯秒以上かかるのは「障害」だから筋力増強剤を投与したりしたら非人道的と思われるでしょう。
注意力などが誰かが決めた基準から外れているから投薬するというのも同じように非人道的だと思うのです。

番組の話に戻すと、いわゆる発達障害の方はものの見え方、聞こえ方が「健常者」とは異なると説明されていました。

ざわざわした環境で会話する場合、「健常者」は無意識に相手の声以外にフィルターをかけることができますが、「発達障害」の方はフィルターをかけるのが苦手でうまく声を認識できない、という感覚を映像で再現していました。

これは人工的な環境には適応しにくい特性ですが、自然環境においては危険を察知するのにむしろ有利な特性であると考えられます。

「自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 実は障害ではない!」という記事には「遺伝的に異なる多様な存在がそれぞれ微妙に異なる脳神経システムを発達させることを介して、多様性を構成している」とあります。
これをニューロダイバーシティというそうです。
障害ではなく、必要があって生まれた多様性という考えです。

障害とみてしまうと、立場が変われば感覚が鋭い自閉症者が正常で、「健常者」は鈍くて環境に変化があっても気づきにくいという障害を持っているということになります。

アメリカの自閉症協会のニューロティピカル(定型発達)の説明では自閉症から見た「健常者」の異常性について書かれていて面白いです。
2つだけ引用します。

・社会的地位と認知のために生涯争ったり、自分の欲のために他者を罠にかけたりします。

・特徴的なコミュニケーションスタイルを持ち、はっきり伝え合うより暗黙の了解でモノを言う傾向がある。しかし、それはしばしば伝達不良に終わります。

「自分は健常者だと思っている私たち全員が抱える『ある重い障害』」より抜粋)

さて、スパルタでは軍人として「使える」人以外は切り捨てられていましたが、現代ではどのような基準で人を「使える」「使えない」と見ているのでしょうか。

その基準というのは「企業や役所で使える(仕事ができる)人間」ということでしょう。
つまらない仕事であってもそれなりに集中できることや、あまり細々と指示しなくても察する能力が重要視されているのです。

当然ながら、この基準は起業家や芸術家としての特性とは全く相容れません。
「そんなもののために生まれてきたわけじゃない」って話です。
また、人工知能が普及したらあまり重要でない特性とみなされるようになるかもしれません。

いわゆるアスペルガー症候群という人の話を聞くと、知的能力は「健常者」より優れていたりするのですが、合理的思考を優先させるために人づき合いがうまくいかないと悩まれているようです。

「健常者」も常に相手に気を遣っているわけではなく、なんとなくマナーなどを守っているだけだったりしますが、そのマナーなるものがよく分からないようです。
私もよく分からなかったり、あえて従わなかったりします。

アスペルガー症候群の「症状」の一つに「興味のあることに関しては記憶力、集中力が高い」というのがありますが、これは果たして「症状」なのでしょうか。
科学者としては曖昧さを許さないとか、一つのことに集中できるというのは優れた特性です。

発達障害なんて定義や基準すら曖昧という以前に障害ですらないのですから、みんなが診断や薬を拒否すれば無くなるし、そうなっても全然困らないのではないでしょうか。

それじゃ何も解決にならん、と思われるかもしれませんが、社会が過度に効率を追求するのを止めて多様性を受け入れるようになればよいのです。
責任は「健常者」側にもあるので、作業が遅いなどの人に対してダメ出しせずに受け入れる器の大きさが必要になります。

極論に聞こえたかもしれませんが、小倉謙さんのように発達障害なんて無い、という立場で精力的に活動されている方もいらっしゃいます。

らせん体操(下半身と上半身の連動)

足の裏に均一に体重を載せる「浮き身」ができると、螺旋の力が働き地面反力を効率的に使うことができます。
(詳しくは心身楽道のサイト、より詳しくは拙著「ヒーリング・ウォーキング」をご参照ください。)

腕にも同様に螺旋の力が秘められています。
「肘を伸ばしてください」というと、直線的に伸ばす方が多いですが、楽な動きを探っていくと、ひねる動きが入るのが自然だと分かります。動画をご参照ください。

何度かひねりながら伸ばすのを繰り返してから、もとの真っ直ぐ伸ばす動きに戻そうとすると、伸ばしにくいと感じると思います。
施術家でも肘や膝の操作を行う時に直線的な動きで行っている人が多いですが、身体に余計な負担をかけているだけになってしまうことがわかると思います。

肘を曲げるときも螺旋を意識すると、たとえば物を持つのが楽になります。
動画では脚と腕の螺旋の動きを連動させることで力を効率的に伝えられることも示しています。

健康は楽に立つことから

先月作成した、癒しの氣・心身楽道のサイトで楽な立ち方をまとめてあります。

浮き身ができて楽な立ち方に慣れてきたら、そこからずれた時に違和感を感じるようになってきます。

ほんの少しでもつま先側に重心が動くと肋骨付近や髪の生え際に緊張を感じます。
分かりにくい方は大げさに重心をずらすと分かると思います。

同様に、
かかと側にずれると、坐骨付近、首の後ろ
親指側にずれると、膝の内側、股関節、額
小指側にずれると、太もも外側、側頭部
がそれぞれ緊張します。
(緊張を感じる位置については個人差があると思います)

たとえばかかと側にずれた状態での緊張が続くと、腰痛や首痛になります。
この場合の腰や首の痛みは「立ち方がおかしい」というサインであり、マッサージしても立ち方がそのままなら再び痛くなってしまいます。
骨盤調整などで楽な立ち方に近づけることはできますが、立つ時にバランスを取るのは本人にしかできません。

逆に言うと、楽な立ち方さえできていれば首痛や腰痛になりにくいと言えます。
常に浮き身のバランスの意識を持っていれば、重心がずれたときに上記の違和感を感じるようになります。

なぜこんな簡単かつ大事なことを誰も言わないかというと、治療家にも楽な立ち方をできている人がほとんどいないからです。
姿勢についても外からみた骨の位置などで語る方がほとんどです。
感覚より理論を重視する治療家が多いようですが、感覚を養うのが上達の早道です。
感覚を養う上達法にご興味のある方は施術家向けのページをご参照ください。

当院では通常の施術のほかに、「癒しの氣・パーソナルトレーニング」という立ち方から始まって楽な身体の使い方を体感しながら習得するメニューがあります。
他の治療院ではやっていない試みですが、将来的には小学校で教えられるくらい普及すれば治療院は要らなくなるかもしれません。
(立ち方については施術の終わりにご説明することもあります)。

癒しの氣・温熱療法で楽にストレッチ

癒しの氣・温熱療法をストレッチに応用すると、高い効果があります。

動画では一箇所に当てるだけでかなり後屈できるようになったことがわかります。
動画撮影のため一箇所しか当てませんでしたが、当てる箇所を増やすことでより効果を上げたり、持続させることができます。

実際に体験していただかないと信じ難いかもしれませんが、熱鍼器を当てた状態で伸ばしていくと、ほとんど痛み無く伸びていくのが感じられます。
体側部に同様に行うと腰痛も軽減します。
温熱ストレッチのコースを始めましたので、是非ご体験ください。

昨年末にストレッチで無理に押して生徒が怪我をしたというニュースがありました。
この教師は以前にも体罰で懲戒処分を受けていたようなので極端な例かもしれませんが、ストレッチを力づくでやっている人は意外にいるかもしれません。
ストレッチは全身が緩んだ状態で行うとラクに伸びるのですが、全身を緩ませる方法はほとんど知られていないのが現状です。

姿勢が良くなる椅子

バランスチェア妹が甥にバランスチェアを買ったけどあまり使わなかったそうで、捨てられそうだったので実家で引き取りました(それを捨てるなんてとんでもない)。
座ってみたら自然に背筋が伸びるようになっていてよく考えられているな、と感心しました。

写真のように、座面が少し前傾していて、クッションで膝を支えるようになっています。
ライセンスを受けているサカモトハウスによると、バランスチェアはノルウェーで1970年代に開発され、最初はBalans Nipponと名付けられていました。
このネーミングは日本の正座に近い姿勢を実現できるものだからだそうです。
当時の図面を見ると今のものより低く、座椅子みたいな感じです。

整体などのテキストに使われている「身体運動の機能解剖」という本に「椅子に座る姿勢はいろいろな不調な原因になる」というようなことが書いてあります。
普通の椅子に座る場合はバランスをとるのが難しいからだと考えられます。
バランスチェアの場合、座っただけでかなりバランスが取れるので腰痛などの予防になると考えられます。

心と長寿の関係

老人先日のNHKスペシャル「あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明 100歳の世界」 (13日に再放送あり)で長寿者の健康に関しての研究結果などが紹介されました。

臓器の状態や代謝などと寿命の関係を調べたところ、唯一寿命との明確な関わりが見られたのが慢性炎症だったそうです。

前半は「地中海型の食事が良い」とか「ある程度負荷をかけた運動を続けるのが微小循環を促して良い」という研究例が紹介されました。
食事や運動が健康に影響するのはわりと当然という気がしますね。

後半は心の持ちようの影響について紹介されました。

ストレスを受けた時に働きが強まる遺伝子群が見つかったとのことです。
満足感を得ると、この遺伝子群が弱まり、慢性炎症が収まります。
ところが、満足感の質によって遺伝子群への影響が異なるそうです。

娯楽や食事といった快楽型の満足では遺伝子群が弱まらず、慢性炎症は低減されません。

ボランティア、家族を大切にする、といった人のために生きる、社会に貢献する満足感は遺伝子群が弱まり、慢性炎症が低減されます。

これを見ると人はお互いに助け合うように生物学的にプログラムされていると考えられる、ということです。

これはタオ指圧創始者の遠藤喨及さんが気と心の体験から語ってこられたことと同じです。
(参考:無料電子ブック「運気を上げる『気のからだ』トレーニング」

「人のために○○しよう」というのと「生活のために○○しよう」では気が全く異なるのです。

治療に当てはめてみると、どちらの術者から受けたいでしょうか?
すぐに答えは出ると思います。

心の影響が科学的に分かったことは意義があると思いますが、気の感覚が分かる方にとってはわざわざ科学的に説明されるのは回りくどいと思われるかもしれません。

ただし「健康のために人に優しくしよう」というのではあまりいい気が出ません(笑)

当院で行っている気功講座「心身楽道」でも気の感覚を高めるトレーニングを行ないます。
健康にいいもの、悪いものが分かるようになります。

寝相がいいと腰痛になる?

寝相NHKのためしてガッテン「解禁!腰痛患者の8割が改善する最新メソッド」の冒頭で腰痛対策グッズを紹介していました。
脚を固定してひっくり返る逆ぶら下がり健康器は面白そうです。
ネットで調べると2万円以下で買えるようです。
膝が伸びないのを除けば公園の鉄棒でもいいと思いますが。

本題は「寝相がいい人、つまり寝返りをうたない人は腰痛になりやすい」という話でした。
スタッフが棺桶みたいな箱に入って寝返りをうてない状態で寝ると、一晩でかなりひどい腰痛になってしまいました。
寝るときには内臓の重さなどの負担が腰にかかり、血流が低下してしまうのが原因です。

寝返りを増やすにはどうすればいいのか、というと大胸筋や大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)などを緩めればよいということです。

それらの筋肉を緩めるためにストレッチが紹介されました。
最新メソッドってストレッチか…と思われたかもしれませんが、寝返りに注目して腰以外の部分にアプローチするのが新しいようです。

また、柔らかすぎる寝具や高さが合わない枕を使うと寝返りをうちにくくなるので腰痛の原因になるとのことです。

私の施術経験でも腰痛がある人は他の部分も固いです。
ストレッチも効果があると思いますが、動かしながら緩めた方が早いし負担も少ないと思います。

そもそもの原因は筋肉が硬くなるような姿勢にありますので、当院では施術後に筋力をなるべく使わない楽な立ち方、座り方をお伝えしています。
また、心身楽道の講座ではそれらのワークを集中的に行います。

耳鳴り体験記

耳鳴り8月頃に耳鳴りというか、耳が詰まった感じがしたり、音にエコーがかかって聞こえるような症状になりました。

耳鳴りがした場合は突発性難聴の可能性もあるようなので耳鼻科に行ってきました。
検査の結果、聴力は標準以上だけど耳の奥に5mm大くらいの耳垢があるとのこと。
吸引器で取ってもらったら、エコーはほぼ無くなりました。

これで終われば「でっかい耳垢が取れた!」というネタで済んだのですが、3日くらいでまた同じ症状になりました。

再度耳鼻科に行きましたが、調べなおしても鼓膜のキズ等も無いので先生も「疲れですかね…」とお手上げな様子でした。

耳の中で聞こえる感じなのでまさに耳障りで、テレビや音楽までストレスになっていました。

最近、耳が詰まった感じがひどかった時に数分おきに耳抜きをしていたらいつの間にかエコーは消えていました。
今までも耳抜きをしたことはあったのですが、やり過ぎると良くないという情報もあったので1日2~3回にとどめていました。

調べ直したら症状は「耳管狭窄症」に該当していました。
(その後、耳鼻科には行っていないので医師の診断ではありません)。
耳管狭窄症は自分の声が耳の中で響く、詰まった感じがする、という症状が出ます。
耳抜きをすると自然に治る場合があるそうです。

当院でも時々耳鳴りのご相談を受けますので、参考になれば幸いです。

日本人の歩きはナンバだったのか?

正しいナンバ、楽歩を体感できる形で紹介してきました。

「本当に江戸時代以前の日本人はナンバ歩きだったのか?」というところも気になります。

日本人が映像で残っているのは明治30年(西暦1898年)頃からで、NHKスペシャル「映像の世紀 第11集JAPAN」で見ることが出来ました。
スロー再生で見なおしてみましたが、普通に手を振っている人、手を振らない人の両方がいました。
同側の手を振っている人は見当たりませんでした。
前にも書きましたが、従来言われていたナンバは日常の歩行としてはありえないと思います。

着物を着ていると手を大きく振る歩き方はしづらいので、少なくとも今よりは手を振らずに歩く人が多かったようです。

それ以前は写真、絵画か文章しか手がかりがありません。

江戸時代に書かれた「天狗芸術論」や「武学拾粋」という本には「歩き方が上手な人と下手な人がいて、上手な人は腰から下だけで歩き、上半身は動かない。腹をもまない。そういう人は疲れにくい」とあるそうです。
(腹をもまない、とは腹をねじらないということらしいです。)

楽歩(私の提案するナンバ)が出来た方は、楽歩と「上手な人の歩き方」と特徴が一致することがわかると思います。

幕末~明治初期の外国人による見聞録147点を調べた論文(谷釜尋徳・著)がネット上にありました。
歩行に関して記載があるのは32点だそうです。
当時の外国人から見ると日本人の歩き方は変わったものに映ったようです。

「すり足、小股・内股、前傾姿勢などが当時の日本人の歩行の特徴として挙げられる。すり足については履物(下駄)の影響があると考えられる」とのことです。

ナンバ歩行に関する記述は見いだせなかったそうですが、谷釜氏は「ナンバを否定するものではなく、ナンバが目立たない動作であったことも考えられる」と書かれています。

以上のことから、幕末から明治の時代も、少なくとも足と同側の手を振る不自然なナンバをしていた人はおらず、目立たないナンバをしていた人がいる可能性があるということです。

すり足はナンバにおいては足運びがやりやすくなるメリットがありますが、普通の歩行についてはブレーキをかけるデメリットが大きいです。

また、「歩くのに全然律動(リズム)が無い」というのも楽歩でも共通です。
踏む動作で流れが途切れないのでリズムが無いのです。

これらのことから私も当時は目立たないナンバをしていた人が多かった、もしかしたら楽歩と同じ歩き方をしていたのではないか、と思います。

谷釜氏の論文の前半に、日本人によるナンバ論が挙げられています。
武智鉄二氏は農耕民族の身体使いはナンバである、と主張していました。

水中ではナンバ歩きのほうが断然歩きやすいことはこのブログでも記事にしています。

「すごい!ナンバ歩き」の矢野氏は着物や草履に合わせてナンバが発達した、と書かれていますが、農作業などからナンバの動きが生まれ、その動きをサポートするような履物や着物ができたのだと思います。

野村雅一氏によると、「ナンバは日本だけでなく世界中にあり、むしろ左右反対の動きのほうが特殊」とも考えられるそうです。

いろいろ説があり興味はつきませんが、私としては現代において楽で効率的な歩き方が普及することの方が大事だと思います。


心身楽道 楽歩(正しいナンバ)講習会
体軸、浮き身の感覚をつかんで、楽な立ち方ができるようにします。
心身楽道のワークで膝、足首の本来の動きをインプットします。
楽で効率の良い歩き方をマスターしましょう!

日時:営業時間内でお好きな時間で受講できます(予約制)。
場所:弘明寺カイロ整体院
時間:約50分
料金:4000円(2~4名。一人で受講される場合は5000円)
2回目以降の受講は1000円引きです。

ヒーリング・ウォーキング(楽歩)の解説

歩き方については何度かに分けて書いてきて、ヒーリング・ウォーキング(楽歩)にたどりついたので、ここでまとめたいと思います。

まず、立っているときに体軸の感覚と浮身の感覚があるのが前提です。
まだできていない方は下記の記事を参照してください。

・体軸について
とても簡単な体軸ワーク

・浮き身について
ひたすら楽して健康に ~ 楽に立つ
バランス力アップ!浮身と根づき

これらができていると余計な筋力を使わなくなり楽になるので、正しい立ち方だということは、感覚でわかります。

歩き方についても同様に、これが正しい歩き方だと感覚でわかります。
なお、楽に効率よく歩けるのと速く歩けるのは必ずしもイコールではありません。
(スポーツが身体によいとは限らない、むしろ悪いことも多いのはこのためです)。

以下の様な感覚が出たら正しい歩き方になっていると自ずと感じられるでしょう。
・身体が一つに使えていて動きがスムーズな感じ(ブレーキをかける動きがない)
・体軸の感覚が前後左右にぶれない

足運びでは実際の歩き方に入ります。
基本的にはすり足で行いますが、軽く地面をこする程度です。

まず、身体の右側を前に出します。
浮き身の状態では少し右側を出す意識を持っただけで動き出します。

足運びは本来の股関節、膝の動きにしたがいます。
足が前に出るときに膝から下が外側にカーブします(右図、青い点線)。
着地した時には普通に歩くときのように脚を内側に倒したくなりますが、本来の足首の動きにしたがってやや外側に倒します(右図の緑の矢印)。
身体もやや右側を向きます。
(慣れるとみぞおちから上はほとんど動きませんが、最初は身体ごと向けてもよいです)

着地は出来る限り垂直に下ろすようにします。
これが崩れていると、後述する螺旋の力が弱くなってしまいます。
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着地の時の右足は斜め前方に回転しながら進むという状態になっています。

着地して足が止まると地面反力と回転の力が合わさって螺旋状の上昇する力になります(右図、感覚的には体の表面または内側で感じられます)。

この力で体全体が右回転させられて全く蹴らずに左足が出ます。
後は同様に歩けばよいのです。
一度できてしまえば、とてもシンプルです。

文章だけでは分かりにくいという方には講習会を行なっています。
この記事の一番下をご覧ください。
別の足運び
膝、股関節を固めている場合を比較例として示します。
足が前に出る時、内側にカーブする動きをします(右図、青い点線)。
着地の時には身体を左に回す力が働きます。
脚を外側に倒すと、回転する力は相殺されます(右図、緑の矢印)。
代わりに、身体が前に倒れる力を利用して進みます。

これでも膝の衝撃が少ない、腰を捻らないことによるメリットは有りますが、楽歩とは呼びません。

「手を身体の横につけて歩いて下さい」と言うと、この足運びでさらに脚を内側に倒すので、極端な内股になって歩きにくくなってしまいます。


心身楽道 ヒーリング・ウォーキング(楽歩)講習会
体軸、浮き身の感覚をつかんで、楽な立ち方ができるようにします。
心身楽道のワークで膝、足首の本来の動きをインプットします。
歩くほどに楽になるヒーリング・ウォーキングをマスターしましょう!

日時:営業時間内でお好きな時間で受講できます(予約制)。
場所:弘明寺カイロ整体院
料金:50分4000円(2~4名。一人で受講される場合は5000円)
2回目以降の受講は1000円引きです。